書籍、『お金-ウラの裏の世界』よりお金にまつわる色々な社会のウラの裏の話を紹介してきいます。その職業に就いている人々には常識である事でも、知っていないと”そうなのか”と言う事だらけ。 どんな裏のウラなのか見てみましょう。今回は、「モノの値段」の不思議 知っていると、知らないでは大違い!?
目次
100円ライターのからくり 40年以上もなぜ値上げしないのか?
愛煙家も肩身が狭い世の中になっておりますが、みなさん100円ライターを使っている人も多いのではないでしょうか。
現在、国内における100ライターのシェアは、ライター市場の90%を占めています。年間5億本近くが使われていると推定される。
この100円ライターが、市場に出たのは、1972年のこと。
今から46年も前のことです。驚くべきことに、その間、1円も値上げされていない。
「100円ライター」という商品名と価格が直結したイメージが強すぎて値上げをしてくもできないのだといいます。
46年前というと、東京都の銭湯は大人の入浴料が48円。それが今では約8倍にもなっている。その点では、100円ライターが値上げしても、ちっともおかしくない。デザインや柄を変えて、150円~400円するものも発売されているが、利便性、安全性に大差がないため定着することはなかった。
また、91年の湾岸戦争の際、材料費の高騰を理由に120円に値上げするという動きもあったが、湾岸戦争が予想以上に早期終結したため、業界の足並みがそろわないまま、100円で売り続けることになった。
メーカーへ、工場をを海外に移し、中国やインドなどで、市場を開拓したり、愛煙家が減りつつある日本で、100円をキープするのに必死なのである。
駄菓子のからくり 1個5円の駄菓子何個売れれば儲けがでるの!?
昔なつかしい駄菓子屋には、小さな駄菓子が、所せましと並んでいました。
小さな子供たちが、モミジのような手で「はいっ」と差し出したチョコは、一つ5円だったりする。
その光景をみながら、「5円かー安っ。その仕入れ値はいくらなんだろう?1個売っていくら儲かるの?」と思ったことはないだろうか。
その当時の駄菓子やの帳簿によれば、1個5円のチョコの仕入れ値は、3円95銭。ということは、1円と5銭が駄菓子屋の利益になる。
もっと大変なのは、メーカーだ。あるメーカーは、1個5円のチョコを1箱1200個入の段ボールで、年間6万ケースも出荷していた。
しかし頑張れば頑張るほど、赤字になるのがつらい所だったらしい。原材料や、包装紙を合わせると1個3円95銭の卸値では、わりに合わないらしい。これ以上材料費が上がれば製造中止になってしまうという。
駄菓子屋だって、1個売った儲けが、1円5銭では、1っか月に100個売っても利益は105円にしかならない。
1個5円のチョコは、利益を追求するふつうの店に並ぶことはない。現在は駄菓子屋さんも見かけなくなっていますが、5円チョコは自分たちが子供だった頃を思い出させてくれる。なくならずにがんばってほしいですね。
お花のからくり 花屋とスーパー、素人にはわからない ”この違い”とは?!
主婦はもちろん、一人暮らしの女性にも、家に、スーパーで買った花をかざったりしている。
スーパーでは、いろんな花が10本ほど束になって、200~300円で売られている。
スーパーで売っている花束は、一般に「カジュアルフラワー」と呼ばれるが、どうして安い価格で売ることができるのでしょう?
そもそも、国内の花は、まず市場でセリにかけられ、「仲卸」と呼ばれる問屋さんが買い付ける。この仲卸を通じて、花は町の花やさんに届く。
この時、市場で仲卸が買うのは、100本単位である。その中には、大きさ、色合い、形状が規格と違うものが混ざっている。
そうゆう花は、「セリあまり」と言ってハネはれてしまう。
ところが色合いや形状が違うといっても、素人にはパっと見たところではわからない。つまり「セリあまり」の花とは、お祝い用としては失格だが、「家に飾るのなら合格」と」いう花なのである。
また、葉の一部や、茎に少し傷がついたものも、家庭用としては問題ない。そこで花屋さんでは受け取ってもらえなかった花を、仲卸はスーパーへ直接もっていくようになったのだ。
こうして、スーパーやコンビニで安い花束が売られているようになったのだそう。花束の花の種類が、ばらばらなのは、そういう事情があるからです。
合鍵のからくり 鍵一個作るのに、実は莫大コストがかかっている!?
「鍵落ちてました」と交番にとどけてくる親切は人は結構おおい。
他人のカギを拾っても使い道はないし、「落とした人はこまっているはず!!」と思うからだ。しかし「カギを落としました、度々いていないですか?」と交番に来る人は少ないという。交番での届出が面倒だったり、どこで落としてしまったかわからない、合鍵をもっているという理由だ。
その合鍵は、ご存知のように、専門業者につくってもらう。といっても、作業は、元のカギをトレースしながら削るだけ。いたって簡単にわりに価格が高めだと感じている人も少なくない。
最もポピュラーな家のカギや車のカギは、500円程前後。外国製のドアや、アタッシュケースのカギだと1000円~2000円ほどする。さらには、ベンツBMW、高級外車のキーとなると、3000円~5000円もする。
ところが原価は、どれもめちゃくちゃ安い。
500円のカギで、原価は50円ぐらい、5000円のベンツのキーでも原価は500円もしない。
では、合鍵
は、なぜそれほど高くなるのでしょう?その原因は、寝かせている未加工のカギの束になる。
その在庫代が、馬鹿にならないのである。「合鍵屋」の看板を掲げて商売するからには、最新のカギ事情より新しいものから、年に一度作るかどうかのカギまで仕入れしておかなくてはならないからである。当然、出費は多くなる。
合鍵屋は、一見大きな利益を上げているように見えるが、その裏にはこのような事情があるんです。
まとめ
最近では、タバコを吸うところも気を使い、加熱式タバコも普及し、100均ショップなんて100円で3個買えます。ライター業界もたいへんです。
ほんとなつかしい駄菓子屋さんもいまでは絶滅危惧種となってしまい、近所にも駄菓子屋さんありましたが、店しめられて寂しい限りです。
花をお得に買えるスーパー。野菜も同じように、味は同じでおいしいのに規格外で出荷できないものを道の駅などでお得に買うことができますね。
いざという時助かる合鍵屋さんの裏事情、勉強になったでしょうか?
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。次回をお楽しみに。