毎週日曜日 よる7時58分 放送の
テレビ東京系バラエティ番組「ポツンと一軒家」が、
レギュラー放送開始後、大躍進を遂げていると話題になっています。
それまで誰にも超えれなかった日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」の視聴率を追い抜いている模様。
その理由について見てみましょう。。
目次
「ポツンと一軒家 」って いつ放送なの!?その人気の理由は?
その記事はコチラ
誰も行かない“ポツンと一軒家”がなぜか気になる理由
不定期レギュラーという形の特番スタイルながら、2017年10月の第1回放送から2018年8月まで、計8回の平均視聴率が13%を超える「所&林修のポツンと一軒家」(朝日放送系)。地域によっては視聴率が20%に達し、ついには2018年10月からレギュラー化も決まった話題の番組です。
各局が力を入れる日曜夜の番組にしては、映像や演出が特別凝っているわけではない。
にもかかわらず、そこまでウケた理由はどこにあるのでしょうか。
■到達するだけでもアドベンチャーな“ポツンと一軒家”
dmenuTV より
「所&林修のポツンと一軒家」は、日本全国をくまなく撮影した衛星写真で、人里離れた“ポツンと一軒家”を見つけることから始まります。
衛星写真で見る“ポツンと一軒家”は、どれも奥深い山中や、離れ小島に建つ建物ばかり。「なぜここに家が?」「どんな暮らしを?」と、誰もが思う疑問を晴らすべく、捜索隊が現地を訪れる。それが番組の基本スタイルです。
まずは最寄りの集落で聞き込みを開始し、現地へ向かうのですが、そのルートは狭い山道ばかり! 車が崖から転げ落ちそうになるシーンの連続に、運転に自信がない方は「絶対ムリ!」と思われるでしょう。
「本当に、この先に家があるの?」
番組の半分は、こうした探訪記。映像的にも地味なのですが、実はそこに、番組の“本気度”が見え隠れします。
通常の番組では、取材に使用する車種はワゴン車かマイクロバスが一般的。余裕を持たせた、大きめの車が基本です。でも、この番組の取材車はコンパクトカーばかり。大柄な男性スタッフ3〜4人が、軽自動車で探索することも珍しくありません。
小さな車しか通れない道を進み、何が何でも“ポツンと一軒家”に到達しなければ番組が成立しない。この引くに引けない感=本気度が、画面からも漂うわけです。
ちなみに、こうした探訪記は廃道・酷道マニアからも注目されているといいます。彼らの原点は、「あの道はどこへ通じているのか?」という疑問です。皆さんも、初めて訪れる観光地へのドライブ途中、「あの道はどこへ…」と思われたことはありませんか?
当然、その先を見てみたいという探究心&冒険心も湧いてきます。そんなプチ・アドベンチャー感も、この番組の魅力なのかもしれません。
■“ポツンと一軒家”に秘められたドラマ&田舎暮らし願望
とはいえ、人跡未踏な未開の地を目指すわけではないので、目的地の“ポツンと一軒家”には、必ず人の営みがあります。
ここにもドラマがあり、誰もが「なぜここに?」と思う場所には、そこで暮らす人たちの運命や人生、歴史が凝縮されているのです。
先祖代々のエピソードはもちろん、趣味の追求で山頂に家を建てた面白話、山に惹かれた高校山岳部OBの想い、絶滅寸前だった朱鷺の保護に役立った一軒家、終戦後の樺太引き揚げ者がたどった過酷な運命など、その話題は悲喜こもごも。「マジで!?」「まさか…」といったエピソードの数々は、まさしくドラマでしょう。
ただでさえ興味津々な“ポツンと一軒家”に秘められた、私たちの日常生活では考えられない運命&物語が、面白くないわけがありません。
それと同時に、ブームが衰え知らずな“田舎暮らし”願望にもフィットします。北海道の山中に建つ“ポツンと一軒家”では、都会から移住してきた素敵なご夫婦のエピソードに賞賛の声が続出。「憧れを擬似体験できました!」と、SNSでも大きな話題になりました。
ありがちなお涙頂戴や、感動のお仕着せに走らない演出にも好感が持てます。メインMCを務める所ジョージ流のゆる〜いコメントも、かえって視聴者目線でリアル。その自然体な番組作りに、共感する方も多いのではないでしょうか。
所ジョージとともにMCを担う林修先生は、平家の落人説など、“ポツンと一軒家”の背景に歴史的解釈を持ち込むことが得意。でも、結果はほぼ外れ。おかげで先生のドヤ顔があまり見られない、珍しい番組だとも…?
■“ポツンと一軒家”は“人生の遊び場”でもある
最後に、印象的だった所ジョージ&林修先生のトークを引用しておきましょう。
林「自分の“遊び場”をしっかり見つけておかなきゃダメですね」
所「ほどがありますけれどね。私みたいに全部が遊び場になっちゃうと、どうしようかなと(笑)」
番組に登場する“ポツンと一軒家”とは、いわば“人生の遊び場”。自身の人生に遊び場は? そんな想いを重ねながら見ると、山中の一軒家がまた違ったものに感じられるかもしれませんよ。
「ポツンと一軒家 」って いつ放送なの!?「イッテQ」超える視聴率とは?
イッテQより視聴率がよい理由をこのように分析。
制作のABCテレビは「放送スタート当初は全体的に年配の視聴者が多めだったが、回を追うごとに若い方にも見ていただけている」と分析している。
昨年10月のスタート当初の平均視聴率は東西とも10%台前半だったが、今年に入ってからは10%台後半を維持。
視聴者層の広がりが反映された数字とも受け取れる。
平成時代、テレビ放送は大きな波をくぐった。バブル期はテレビが娯楽の中心だったが、21世紀以降はYouTubeやインターネット番組に娯楽を求める人が増えた。
しかし、老若問わずネットに娯楽を求めない層が存在するのも事実だ。バラエティー番組も、近年はお笑いだけでなく“医学”“脳トレ”“社会ニュース解説”など、多様な視聴者層を意識したような内容が増えている。
「ポツンと-」のように、日本人の生活を見つめ直す番組が支持されるのもうなずける。
令和時代は高齢化社会がさらに進む。娯楽の様態も変化しそうだ。テレビ番組は、時代とともにどう変化していくだろうか。
デイリースポーツ
直近の視聴率はこの通り。
19年 1月06日 15・4%(関東)15・8%(関西)※2時間半SP
デイリースポーツ
1月20日 14・2%(関東)15・9%(関西)
1月27日 14・9%(関東)16・3%(関西)
2月3日 13・8%(関東)15・3%(関西)
2月10日 15・2%(関東)14・3%(関西)
2月24日 16・4%(関東)16・8%(関西)
3月3日 15・9%(関東)19・1%(関西)
3月10日 17・0%(関東)17・3%(関西)
3月24日 16・1%(関東)16・4%(関西)
3月31日 16・8%(関東)16・4%(関西)※2時間半SP
4月7日 17・6%(関東)14・2%(関西)
4月14日 16・6%(関東)16・3%(関西)
4月21日 17・2%(関東)19・6%(関西)
※SP回は午後7時以降の視聴率記載。ビデオリサーチ日報調べ。(デイリースポーツ・中野裕美子)
まとめ
まだまだテレビも捨てたものではないですね。
非ネット層からの支持=スマートフォンなど持たない70代以上の老夫婦たちが、テレビの中の風景と自分たちの生活を見比べるようにして楽しんでいるのだそう。
さらにこのような生活にあこがれのある視聴者の支持によっての人気なんですね。
次回の放送は、
宮崎県西南部、熊本県との県境近くで一軒家のお話。
楽しみですね。
★
HIGE13でした。